ランニングクラブ

相模原市市民走ろう会
相模原公園、淵野辺公園で練習を行うランニングクラブです。
共通の趣味であるランニングを通じて、健康的で楽しいひと時を過ごしましょう!
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2018/10/25

奥武蔵毛呂山/横瀬往還2DAYSマラソン(鈴木)

本大会は、世界初の試みとなる2日連続のフルマラソンで順位を争うもので、箱根駅伝のフルマラソン版と言った方が分かりやすいかもしれない。

一応、往路の順位、復路の順位は発表されるが、最終的な順位は、往路+復路の合計時間で争われる。

1013日と14日で実施され、コースは昨年まで42.195kmのグリーンチャレンジとして使われていたコースとほとんど同じであるが、スタートとゴールの位置が多少変わっている。コースの起伏はフルマラソンとしては決して相応しくないもので、図のようになっている。

初日の往路は、標高100mぐらいのところからスタートし、約33km地点の900mまで登り続け、その後はゴールまでの9kmを一気に700mぐらい下る。翌日の復路は、まったくその逆を辿る形になっている。

2週間前の過酷なアップダウンのある100kmのウルトラで年代別入賞したこともあり、今回も年代別入賞を密かに狙い、サブ4を目標に8時半にスタートした。

スタートすると直ぐに登りになるが、体が慣れてないせいか非常に呼吸が荒くなってしまった。しかし、何とか堪えて「絶対に歩かない」と自分に言い聞かせて前に進む。時々、非常に短いが下りもあるので、そこで少し呼吸を整えるようにした。先頭軍団でスタートしたが、1kmぐらい行くとバラバラになり、周囲には若い人しかいない。

エイドステーションは、コース上に10カ所あり、食べ物や飲み物が豊富にあり、昨年までのグリーンチャレンジの時は、エイドで色々と食べるのが楽しくて参加していたが、今年からはそうは言っていられない。エイドに着くと、顔見知りのスタッフからは、「なんでこんなに早いの」と言われるが、「これが実力です」といって、長居はせずに直ぐに走り始める。

山の中は景色が変わらず、時々峠に差し掛かると雄大な景色を見ることができるが、そんな余裕は全くない。登りが延々と続くので、前方を見ずに路面だけを見て走ることもあった。

エイドで食べる量は少なくなると思い、ジェル系の補給食も取りながら半分ぐらいまで来たが、心が折れる寸前の状態になっていた。

25kmぐらいを過ぎると少し長めの下りがあって、その後、勾配のきつい登りがあり、何度も歩こうかと思ったが、歩いたら翌日にも怠けた気持ちが移っていくと思い、何度も堪えてスピードは歩くより遅いかもしれないが、走る格好をして切り抜けた。そこを過ぎると登りも緩やかになり、約33kmから一気に下る。

普通のフルマラソンであれば、このくらいの距離から足が攣り始めたり、ガス欠状態で力が入らなくなるが、下りということもあり、気分も一新できてキロ5分を切るペースでゴールまで走ることができた。

往路ゴールタイムは、4時間1540秒で、残念ながらサブ4はクリアできなかったが年代別は4位という成績であった。これは、明日の復路で頑張れば3位まで上げられると思い、その日は武甲温泉に行き、水風呂で足を十分にアイシングし、ストレッチやマッサージを入念に行い、その晩は飯能に宿泊した。

翌朝、起きてみると、意外とダメージがなく、多少脹脛が張っているような感じであったが、走るには問題ない程度であった。会場に行くと小雨が降っていたが、予報だと直ぐに止んで晴れてくることになっていた。走るにはちょうど良い天候だ。

往路のスタートも8時半で、気合を入れるため最前列からスタートした。勾配がだんだんと厳しくなり、周囲のランナーもみんな苦しい顔で走っている。結構、年配の方もいたので、もしかしたら60歳以上かもしれないので、頑張って抜かしていく。3kmぐらいまでくると太ももが悲鳴をあげ始める。しかし辛抱。最初のエイドステーションで多少ストレッチをするようにした。ここで、重大なことに気が付いた。なんとマグネシウムなどのミネラルを含むジェル系の補給食を入れたポーチを荷物の中に入れたまま預けてしまったことが分かった。後半は下りだから何とかなると思ったが不安は残る。

何とか絶対に歩かないようにして登り続けて9kmをクリアした。後は、33km下りなので、故障しないように注意して、飛ぶような態勢は避けて、体の上下運動をなるべく抑えながら走った。

途中、こんな急こう配を昨日登ってきたのかというような厳しい下りが何度もあり、ブレーキを掛けざるを得ないところがあった。しかし、そこを猛スピードで下っていくランナーもいる。少し真似てみようと思い、追いかけるように走っていたら、突然、脹脛がピクピクし始めた。これは攣る前兆である。ペースを抑え、エイドで塩分のある食べ物を多めに補給するようにした。時々ピクピクくるが攣るまでに至らなかった。

もともと下りが下手なこともあり、これだけ下りが続くうんざりしてくる。下りとはいえ、昨日の往路で、時々出てくる短い下りが、復路の場合は、下りが続く中でいきなり登りになるので、これがまた筋肉に負担がかかる。ほとんどのランナーは歩いていたが、私はここも走り続けた。と言っても走る格好をしていたというのが正しいかもしれない。

何とか無事に山から抜けて平坦な道路になったが、ゴールまでは数百メートルである。少しでもタイムを縮めようとし、息が荒れるぐらいのスピードでゴールした。

さあ、タイムはどうか。ゴール後にもらった完走証には、残念ながら「4位」と書かれていた。タイムは往路よりも15分遅くなっていた。やはり下りでスピードを上げられないと山岳レースでは入賞はできないのかもしれない。