ランニングクラブ

相模原市市民走ろう会
相模原公園、淵野辺公園で練習を行うランニングクラブです。
共通の趣味であるランニングを通じて、健康的で楽しいひと時を過ごしましょう!
 会長:津金 連絡先:御手洗 090-7812-6490 sagamiharashirc@gmail.com
  
2018/10/4

第5回 苗場山麓ジオパーク津南ウルトラマラソン100km(鈴木)

このレースは、昨年までは60kmのみであったが、今年から100kmの部が新設されたものです。秋のフルマラソンに向けての練習のつもりでエントリーしたのであるが、先々週のふくしまのDNFでもやもやした気分吹き飛ばそうという意気込みで臨むことになった。

9月30日、この日は大きな台風が日本列島を縦断する予報がでており、あちこちのメジャーなマラソン大会が早々中止を宣言していた。この大会も台風のコース上であったのでダメかと半分諦めながらも、大会が開催される新潟県津南町にあるニュー・グリーンピア津南に前日入った。ここの敷地内がスタート/コール地点となっている。多くのランナーが前泊であり、夜には簡単な懇親会が開かれた。

朝食は3時半から摂ることができ、マラソンモードの運営になっていた。

5時のスタート時は霧雨であったが、天気予報では夕方まで雨は降らないことになっていたので、雨が降る前までにゴールすることを考えた。スタート時はまだ真っ暗でヘッドランプを着用してのスタートとなるが、途中で預かってもらえるサービスがあったのはありがたかった。

コースは、16kmの周回コース+4kmとなっているが、4kmを最初に走り、後は16kmを6周することになっている。累積標高は、2,846mとかなり厳しいコース設定になっている。

周回コースに4箇所のエイドステーションが設置されており、その内の一つはニュー・グリーンピア津南の敷地内で、スキー客がくつろぐための大きなテントの中では、このホテルのシェフが作った料理が振舞われるという過剰サービスである。

私は当初の予定とおり、フルマラソンの練習なので取り合えず42kmまででサブ4を狙い、残りの周回をグルメランにするつもりであった。

最初の1週目は調子よく、登り坂もさほどスピードを落とさず走ることができたが、2周目の最後の登り坂はかなり厳しく感じた。2周目を終えて3週目の2つ目のエイドステーションがほぼ42kmになっていて、ここでタイムを見たら4時間9分と目標のサブ4は達成できなかったが、スタッフから「年代別(55歳以上)入賞狙えますよ」と言われ少し色気がでた。

やはりこのスピードで走ると多少ダメージがあったが、どこまで頑張れるかチャレンジしてみたくなった。約52km3周目を終え、ビュッフェ形式のエイドステーションで腹ごしらえをして、気分も新たに残り48kmをスタートした。さすがに4周目に入ると登り坂は歩きたくなるくらい筋肉に乳酸が溜まり呼吸が荒くなる。しかし、ここを踏ん張って何とか走る格好だけでもと思い、足を前に進めた。台風前ということもあり湿度が非常に高く、汗をかいても冷却効果が働かず体は火照った状態が続き、エイドでは毎回大量の水分を補給していた。4週目が終わりビュッフェ形式のエイドに来たときには既に胃をやられていて食べ物は入らなかった。水分だけの補給で後続ランナーを気にしながら直ぐに走り始めた。

5周目に入ると、飲み物も味が付いているものを飲むと吐き気がするので水だけをのむことになった。この時に若い女性の1位のランナーに抜かれ周回遅れとなったが、まだ55歳以上らしき男性ランナーには抜かされていない。頑張って逃げ切る思い出で最後の6周目に入った。

5週目の後半から両方のふくらはぎとハム筋に違和感があり、攣る前兆のサインであったが、塩分もゼリー状のミネラル補給も胃が受け付けないので摂ることができなかった。しかし6周目では攣る直前までいったのでやむなく塩飴を口に入れてみたらやはり気持ち悪くなり、水が飲みたくなったので、トイレ用として開放されている公民館で水を飲むため、靴を脱ごうとした瞬間、左足のふくらはぎが思いっきり攣ってしまい、入口で倒れてしまった。さらにハム筋やら腹筋やら体中の筋肉がつり始めてしばらく倒れ込んだままの状態になってしまった。10分ぐらい公民館の入口でもがいて、ようやく起き上がり歩き始めることができた。後続ランナーが気になったがそれどころではない。でもまだ抜かされていないようだ。

なんとかゴールの2つ手前のエイドに辿り着き、水を飲みながら足をマッサージしていたら、元気の良いおじさんが立ち寄り、水分だけ取ってさっさと行ってしまった。スタッフに確認したらやはり55歳以上のランナーだった。ついにここで1位の座を明け渡すことになった。

残念であったが、初心に戻ればフルマラソンの練習なので諦めはついた。3位とは1時間以上差があることもわかったので、あとはのんびりとゴールに向かった。

12時間44分という記録がどのレベルかは、このコースの累積標高からは分からないが、雨が降る前の明るい内にゴールできたことは目標達成である。

レース後、しばらくテント内で休んでいたが、胃の調子は良くならず、ブュッフェではおいしものを頂くことはできなかった。

2位賞品にはコシヒカリ3kgがあり、車できてよかったと思ったが、帰りの高速で台風を横切ることになり、マラソン以上の苦しい状態が午前1時半まで続いた。