ランニングクラブ

相模原市市民走ろう会
相模原公園、淵野辺公園で練習を行うランニングクラブです。
共通の趣味であるランニングを通じて、健康的で楽しいひと時を過ごしましょう!
 会長:津金 連絡先:御手洗 090-7812-6490 sagamiharashirc@gmail.com
  
2021/7/1

年金生活ランナーの節約法(岡野)

昨年度から、完全に仕事を退き、自由な時間がたくさんできたところに、コロナ禍です。おかげで、走る時間だけが増え、結果的に走行距離は以前の倍以上になり、シューズの消耗も半端なくなってしまいました。 

もっとも消耗が激しいのは、言うまでもなく、靴底の減りです。両足とも。特に、踵の外側の片減りで、それがだんだん大きくなってきます。ある本によると、1㎜減ると5度、2㎜なら10度、傾きが変わるそうです。疲労度だけでなく、フォームにも影響しそうです。アウトソールが薄くなれば、他の部分は傷んでなくても、買い替えが必要になってしまいます。私の場合、メーカーが言うところを信じれば、示している耐用距離いっぱい使っても、毎月もしくは1か月おきに新しい靴が必要になります。私は、年金生活者ですから、そんなには買えません。そこで、靴底補修で、寿命を延ばしています。

 靴底補修は、減った部分に、①硬質ゴムを張り付ける方法と ②硬化する樹脂(ボンドのようなもの)を盛る方法があります。革靴の踵などは丈夫な①ですが、ランシューズは微妙な成型ができ、アウトソールになじんで段差もできにくい②となります。②の代表的なものとしては、「セメダイン シューズドクター」と「Shoo Goo」があります。どちらも東急ハンズで手に入りますし、Amazon等のネット通販でも簡単に買えます。靴底の汚れを落として乾燥させてから塗り、硬化するまで最低24時間待つこと、役に立たないへらが付いてくることは、共通しています。

「セメダイン シューズドクター」は、白、黒、茶の3色があります。見えなくなる部分に塗るので、色は気にしなくてよいかと思います。50mlで600円前後です。少し緩く、靴底の外側にテープを張って、流れないようにして成形する必要があります。作業が面倒です。摩耗も早かったので、1回だけでやめてしまいました。

「Shoo Goo」は、白、黒、ナチュラル(透明)の3色で、100ml1200円前後です。コスト的にはセメダインより若干お得なようです。少し硬めなので、靴底に直接塗ることができます。耐久性はセメダインとほぼ同等ですが、薄くなってくると、はがれやすくなります。水に浸かっている時間が長いと、強度が落ちるように感じました。何度か購入しています。

 私が常用しているのは、実はそのどちらでもなく、「Sports Goo」です。クリア(透明)のみで、100ml 1300円前後。楽天の1120円が最安値のようです。テントなどのアウトドア用品の補修などにも使われています。上記の2点よりも格段に耐久性に優れ、水にも強いです。私の場合ですが、一回の補修で、約100㎞は持ちます。それを繰り返すことで、現用のウェーブ・エアロの走行距離は1700㎞になりました。そろそろ引退です。

 

「Sports Goo」の使用には、コツがあります。最初からきれいに仕上げようとすると、時間がかかるのに、きれいにできず、がっかりします。効率的に作業を進める手順をご紹介しましょう。

1.事前のやすり掛けは無用。減っている部分に、おおざっぱに塗る。はみ出さないよう、多すぎるよりも少なめの方が良い。へら等による均しも必要なし

2.10~15分ほど放置し、表面のべたつきがなくなるのを待つ。ふにゃふにゃな状態なので、指に水を付け、厚みがそろうように撫でて形を整える。

3.12時間以上放置して硬化したら、その上に塗り足し、2の作業を再度行う。

4. 24時間で完成とあるが、3日から1週間ほど待った方が丈夫にできる。多少の凸凹は、1回の使用で削り取られて平らになるので、気にしない。

5. 2回目の修復は、補修箇所があまり薄くならないうちに行う方が、作業が簡単だし、持ちもよい。

1本購入すれば10回近く補修が可能です。硬化しても十分な弾力性がありますが、補修できるのはアウトソール部分だけです。ミッドソールの劣化に対しては別の対策が必要です。機会があれば、そこについても、またご紹介いたします。