2021/6/5
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「みちくさフルマラソンinつるみ川」完走 兼 反省記(梶田) |
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東京に3度目の緊急事態宣言が発令された4月25日、一年半ぶり2回目のフルマラソンを走りました。まん延防止等重点措置法下の横浜市の鶴見川往復コース、川ひとつ向こうの東京のレースは中止されたこともあり、前日まで開催可否を心配していましたが、感染症防止対策を徹底した上で大会を開催してくださり、スタッフやボランティアの皆様に感謝の気持ちいっぱいで、スタートラインに立つことが出来ました。 経験値の浅い私は、実験的に25キロあたりまで前月のハーフのペースで走ってしまい、それが結局脚力に見合わないオーバーペースとなったのでしょう、徐々にペースが落ち、37キロ過ぎでは足が攣り、ついに歩いてしまいました。ゴールまで残すところ5キロの距離を、「自分には経験以外に何が足りないんだろう、これからどんな練習をすれば、この痛みを克服出来るのだろう」と、そればかり考えながら、ただただ完走だけを目指していました。 タイムは4時間17分、今回は4時間半切りを目標としていたので、何とか目標は達成出来たものの後半の内容が良くなかったと反省しています。レース終盤に繰り返し自問していた「何が足りないか」という疑問を走ろう会の練習日やロング走の折に先輩方に伺い、アドバイスを聞くにつけ、多くの問題点や課題が明確に浮かび上がってきました。今後は、フォーム改善やロング走などのトレーニングに重点を置いて、秋の大会に臨みたいと決意を新たにしました。 思い起こせば、走ろう会に入会したのは、2019年の夏でした。そのきっかけは、秋に初のフルマラソンを控えて、情報交換や長距離走の練習の必要性を感じたからです。それまでずっと1人で走っていた私は「会話しながら走ること」に慣れておらず、話しかけてくださっても、走ることと話すことを両立できる余裕がなく、ジョグペースでも付いていくのに必死でした。 ところが最近では、会話出来るくらいのペースで走ることがとても楽しくて、ロング走では誰かに話しかけているか、「お腹空いた!」と大きな独り言を言っているかですので、皆様にご迷惑がかかっていないか時々心配にもなります。とはいえ、おしゃべりランが出来るようになったことは、気持ちに余裕が出てきたという大きな進歩と言えるような気がしています。走りながら、季節の移り変わりを肌で感じたり、地元でも知らない絶景ポイントに足を運んだりと、走ろう会に在籍させて頂いていることで、充実した休日を過ごせていることを本当に幸せに思います。 来シーズンのフルにもエントリー済みです。秋には疫病騒動が落ち着き、無事開催されることを願うばかりです。そして、その時自分はどんな風に進化しているかな、と期待もするのですが、それは進化ではなく、退化していた人間本来の力を呼び覚ます過程に過ぎないのかもしれません。走ることで、自分の足や体、脳内の潜在能力をどのように引き出せるかを考えるようになりました。そして一生ものの自分の体を、以前より大切にするようになりました。 人生はフルマラソンにも似ていて、走り続けることは楽しいばかりではなく、時にとても苦しくて投げ出したくもなるけれど、寄り道しながら、足元から広がる四季折々の風景との出逢いや、向上心の高い走ろう会の方々との交流、自分の中の内なる「気づき」を大切に、走らせてもらえる健康と環境に感謝しつつ、今後もゆっくりとみちくさランを楽しみたいと思います。 ※写真は、梶田さん愛用のワラーチと“みちくさフルマラソン”の完走証です。 |
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