2019/8/30
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かりのみち(鈴木) |
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8月のランは、第1週と第2週はお休みにして、8月17日に「世界文化遺産“富士山”山麓一周フットレース」を入れていた。しかし、日程を間違えてしまい、残念ながらDNSとなってしまった。土曜日の深夜0時スタートを日曜日の0時と勘違いしてしまったのである。 気を取り直して、翌週の「甲府から川越まで145km」のイベントには日時を間違えずに参加してきた。 このレースは、2016年9月まで「雁坂峠越え秩父往還145km」として、スポーツエイドジャパンの主催で開催されていたのであるが、甲府側からの林道の所有者からレース禁止と言われて翌年からは開催されなくなったものである。しかし、魅力的な仮塚峠が大好きな有志が集まり、ランではなく、この区間を登山としたイベントを昨年立上げ、「かりのみち」と称して今年は2回目の開催となる。 朝4時に甲府駅北口をスタートして、35km笛吹川沿いを遡上して三富から登山道に入る。標高2000mの雁坂峠を経て、秩父市の川又まではトレイル区間となり、その後90kmのロードを走り、川越がゴールとなる。制限時間は27時間となっている。 非常に懐かしいコースであり、レースでもないので登山道に入る三富までは景色を楽しみながら走った。数は少ないが、一応、エイドステーションが4箇所設置されていている。最初のエイドステーションは、登山道の手前にあったので、ここでしっかりと食事をとり、雁坂峠に向かった。 このルートは、変化に富んでいて、何回か沢を渡ったり、岩場もあったりするので私の好みである。 私は、初めてこのコースを走るというラン友さんの道案内を引き受けているため、ペースはそのラン友さん合わせる必要があるが、なんと峠のトップまで休憩なしで登ることができた。そして、ここからは富士山も見ることができた。 ここを過ぎると下り区間になり、危険な場所もたくさんでてくる。下りが苦手な私にとっては地獄である。当然ラン友さんには先にいってもらい、私はゆっくりと降りた。降りたところの川又にはエイドステーションがあり、そこでラン友さんに追いついたが、かなり疲れている様子だった。私も少し休んで一緒にスタートしたが、途中で追い越されたランナーが、「今のペースでは完走は難しい」と言っていたので、時間を計算してみたら確かに難しいということが分かった。その時には、4人がまとまって走っていたので、私が先頭に立ち、みんなを引っ張る形にしたが、いつの間にか、ラン友さん一人だけになっていた。 日は沈みヘッドランプを使用することになるが、このころになると睡魔が襲ってくる。秩父駅前を20時まで通過できれば、完走可能と言ってラン友さんのケツを叩いていたが、期待通りに走ってくれたので、多少ゆとりがでてきた。この先は正丸峠を越えるので多少ペースが落ちる心配はあったが、そのラン友さんのパワーウォークには、走らないと着いていけない程であり、予定よりも多少早く正丸峠に到着した。 ここからゴールまでは40kmである。残り時間をみると7時間半ぐらいなので、全て歩いたら間に合わないので、正丸峠の下りはある程度の速さで下ることにした。 しかし、しばらくすると、ラン友さが「膝がいたい」と言い始めた。ここで走れなくなると完走は危うくなる。ところが、またしても下りでパワーウォークが始まったので多少安心できた。なんとか国道にでたが、やはり膝の痛みは増すばかりのようで、走ることは困難であった。 完走は諦めるしかないかと考えながら走っていたら最終エイドに到着した。残り20kmである。時間は4時間しか残っておらず、信号待ちなども考えると走らないと完走できない。早めにスタートしようとしたら、ラン友さんは、骨格矯正などのテクニックを持っていて、そこで自分に施術していた。そして、立ち上がったその仕上がりを確認していたら、「よしOK」と言って勝手にスタートしていった。私も慌ててその後を追ったが中々追いつかない。しかし、ルートが分かっていないので途中の分岐で私を待っていてくれた。そこからは、走りと歩きの繰り返しで、ゴール閉鎖30分前にゴールすることができた。26時間32分であった。
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